海風にあたりたくなる時にふらっと訪れてしまうスポット、そこがこの公園である。南北に伸びる細長くて狭い、こじんまりした公園だけに、近隣の城南島海浜公園や大井ふとう海浜公園などと比べるとひっそりしている穴場的雰囲気があるからだ。海に面した公園だけに、どこからでも海を眺められ、どこにいても汐の香りが漂ってくるので、犬の臭覚を働かせるという点でもお勧めである。この公園を利用している方の大半が釣り人かデートを楽しむ若者たちで、賑やかさがない分、犬は思う存分、鼻を利かせることができる場所でもある。
ちょっとした運動ができるスペースも用意されている。公園北側にある芝生広場。日中などはごくまれにピクニックシートを敷いて日光浴をされている方々がいるが、夕刻ともなると人影は少なくなり、ボール遊びも楽しめる。
運動量をかせぐというよりも、前述したように、犬の臭覚を働かせるということを主目的とした方がこの公園には相応しい。端から端まで約1kmほどの距離である細長い散策路を時間をかけて歩く。この時ばかりはリードの主導権を犬に与え、自由にあたりを嗅がせることがここでのスタイルである。
以前は、目の前の羽田空港に真横に降り立つジャンボジェットの迫力あるシーンも見られたが、現在では滑走路が変更されたため、やや寂しくなった。が、眺望台に上ってぼんやりと眺めるという手もある。上空を通過する城南島海浜公園とはまた違った趣きで、それなりに楽しめるだろう。
2003-08-31
東京都大田区京浜島2・3丁目
クルマ:国道357号線、東京湾岸道路を品川区側より南下し、京浜大橋を渡って最初の信号を左折。三つ目の信号を右折し、約200m左手に駐車場(無料)がある。しかし停められる台数はそんなに多くない。